エンジョイ!     強迫神経症

楽しい強迫神経症との付き合い方

強迫性障害を楽しむ

ということで,前回まで8回イラストを交えてお送りしてきた「エンジョイ、強迫神経症」なのだけど
今現在強迫神経症はどうやら「強迫性障害」って言うのが正式名称らしい。けども昔からの患者の自分としては「強迫神経症」という名前の方が親しみやすいのでタイトルはこのままにしておく。
もうかれこれ強迫神経症(以下強迫)とはどれくらいの付き合いになるだろうか。小6の時からだからもうかれこれ32年くらいか。気がついたらなってたとかではなくてちゃんとなった瞬間を記憶している。当時自分はクラスメイトの女の子に初めての恋をしていて、と同時に男子トイレの清掃当番でもあった。そしてある日ふと思ったのである。「トイレ掃除した手であの子に触れることがあったらきっと嫌だろ」なと。
初恋の気持ちも当たり前に終わって四半世紀以上経つけどもあの瞬間に感じた違和感だけが今も引き続き自分を支配している。
まぁわかりやすく言ってイラストでも紹介したが厄介な病気である。あるあるを描きだそうとしたが結局2番「最悪の事態を想像してしまう」(強迫観念)に終始出来てしまう内容なのだ。しかもそんな大変な事はそうそう起きないにも関わらずそれを回避する根拠の無い行動(強迫行為)をしないで済ませるというコントロールを脳が自分で司れないところが恐ろしい。そしてそれがいつか習慣化してしまう。よくこの病気の話を知人に話すと
「よく今まで普通に仕事したりして生きてこれたね」
と言われることが多い。多分自分で言うのもなんだがこの病気でなければもっと生きやすいし、今以上に素晴らしい仕事などにも従事して活躍出来てたはずだと思う。まぁわかりやすく言えば重い足枷をずっと付けて生活したり仕事してきた訳だ。思うような実力や生きやすい生き方が出来るはずがない。
(ちと話が長いので次回に続く)