エンジョイ!     強迫神経症

楽しい強迫神経症との付き合い方

強迫で良かったこと②


強迫性障害の症状は強迫観念と強迫行動とに分けられるのだが観念の方は考えたくもない考えが自分の意思とは関係なくとめどなく思い浮かぶつーやつで強迫行動はその考えたくない考えから起こるだろう不幸を回避するための意味の無い行動なわけなんだがとにかく他人から見ると意味不明の行動だからこっそりやってる訳だが見つかった時は超恥ずかしい。

「強迫あるある①」のドアに知らない誰かからラクガキされているというのは実際今も自分が持ってる強迫観念であり、別に自分自身が誰かに恨まれてる実情なんてあるわけもないんだが(下の階の人間は生活音うるさいと思ってるかもだが)これには実は原因になるトラウマがある。 まだ若い頃だ、21の時。自分のその頃住んでた部屋はバイトの職場から近く、そこで出来た仲間たちのいい溜まり場になってそこでみんなが寝起きし、次の日バイト先に一緒に行くような感じになっていた。両隣に部屋があることなど忘れたかのように酔い狂い、皆が爆笑し朝まで過ごしてはいたが苦情が入らないってことは大丈夫なんだろうという、俺独自の楽観的な考えで何も気にせず過ごしてたある日(ちなみに今でこそ鍵締めが気になる俺だがその頃は部屋に盗まれるものもないという意識で部屋の鍵すらかけてなかった)ポストに果し状のような長い手紙が入っており、

「知り合いの暴走族を差し向ける」旨

が 書かれていた。

大反省である。

まぁそれからドアに暴走族が書くような

「死ね」などのスプレーによるラクガキが

書かれたことがある訳では無いのだが部屋に入ってしばらくすると誰かがラクガキして帰った気がして気になるのだ。多分俺が長嶋一茂だったら江角マキコのマネージャーが壁に「バカ息子」と書いた瞬間を現行犯逮捕できただろうされ。

 

だから人にバレないようにチラチラとドアを開けて壁に落書きがないのを確かめては締めるのを繰り返していたのだが前に隣に住んでた大学生に「毎回ガタガタ何してんですか?!」と若干キレ気味に注意された時は恥ずかしくて仕方なかった。それから直ぐにその大学生が引っ越してくれたのがせめてもの救いだったが。

(ちなみに部屋に来客がいる時には全く気にならないのも不思議なんだが)

 

でだ、この強迫観念と強迫行動が何を自分に与えてくれたのかを有益に考えるなら

「パターン化され習慣化されたものを初志貫徹する行動力」だ。

それはストイックとも言い換えられる。

何せ普段から病気で頭に思いついたバカバカしい起こりもしない結果を回避するために何かしらの意味の無い行動を行わずにいられないところに、目標が出来た時にはちゃんとした結果が出るかもしれない考えに基づいた意味のある行動が習慣として付け加わるだけなのだから。

意味の無いことをずっとしてたら辛いだけだが

意味のあることをしていても辛くないから

いくらでもやっていられるのだ。

だから過去にもダイエットを始めたら5ヶ月で一気に34キロ痩せたし、成功することはなかったがお笑いをやろうと思ったら事務所に所属するとこまではやったし、自分の想像するようなAVを作りたいと思ったら何としてでもAVの制作会社に潜り込んで自分の立てた企画だけはやって辞めた。この人と友達になりたいと思ったら相手が例え有名人でも声をかけるしなんの面識のない人達の飲み会にも参加する。このチャンスを逃したくないと思うと変なアドレナリンが出て貫徹してしまうのだ。(まぁあとから後悔して次の一手が出ないことも多いのだが。)

反省や後悔の気持ちが強いのが自分がイマイチ成長出来ない原因なのは自覚しているので今後はそこを意識してこの初志貫徹の恩恵を受けたいと思う。

 

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